店主紹介
フクロウロゴ

「酒菜屋」と書いて「さかなや」と読みます。店名については「なんて読むの?」とお客様に良く質問いただきます。新鮮な魚介類が豊富な八戸でお店を始めるに当たり「旨いお酒と旨い料理をつまみながら、仲間とワイワイできる店」にふさわしい名前はないかとあれこれ考え、決めました。「さかなや」または「フクロウのお店」としてお客様に親しんでいただければと思います。


「なんでフクロウなんですか?」

これもまた「酒菜屋」に続き、良くご質問いただきます。お店の看板を始め、店内には版画、絵画、置物など数多くのフクロウが潜んでいます。フクロウについては、お店を開く前からお店のシンボルとしてこれを置きたいと考えておりました。

きっかけは四国の地酒「梅錦」のラベルに描かれたフクロウと俳句でした。これを店主になる前の私が気に入り、覚えていたところ、ある時それが版画家秋山巌さんと俳人種田山頭火の俳句であると知りました。

それから2人について詳しく知るにつれ、秋山巌さんはフクロウで有名な版画家で、酒飲みの俳人山頭火の句を題材にした作品を多く創り出していることなど、 「のらりくらりと生きる飲んべえの詠んだ句に夜になるとどこからともなく現れるフクロウ」は居酒屋のイメージにぴったりだから、お店を開くときには是非とも秋山巌さんの版画を置き、看板にはフクロウを使いたいと思うようになったわけです。

そして実際にお店を開く段になり、とあるつてで秋山巌さんご本人にお店のことが知れることになりまして、なんと直筆の水彩画をいただくことになりました。版画であれば1作で複数枚刷れますが、水彩画はこの世に1点しかない貴重な物です。不思議な縁でお店にやってきたこの水彩画は、酒菜屋の宝物になり版画と共にお店に飾ってあります。

長い話になりますが、こういうわけでフクロウなんです。

有り難いことにお店を開いてからはお客様からフクロウをいただくこともあり、今ではたくさんのフクロウたちがお店の中に佇んでいます。